基本的には経験不問・学歴不問・年齢不問のバイトであるキャバクラボーイ。
しかし、その仕事内容はウェイター業務にとどまらず、キャバ嬢やお客様の対応・管理など人間関係にまでおよび、かなりの激務なんですよね。
なのでキャバクラのボーイには、仕事ができる俊敏さにプラスして、コミュ力や要領の良さも求められます。
またキャバクラのボーイは誰1人として全く同じ仕事をする人がいない分、「仕事のできる・できない」も浮き彫りになりやすいです。
ここでは、「仕事ができない」ボーイの特徴について書いていきます。
仕事ができないキャバクラのボーイ(黒服)の特徴
ナイトワークでは「目配り・気配り・心配り」をしろと口を酸っぱく言われます。
特にキャバクラのボーイはフロア全体をエスコートする役割があるため、全神経を使ってお客様への配慮をしなければいけません。
使えないキャバクラのボーイは、これが全くできておらず、どこまでも自分本位なのが共通した特徴。
- 「女の子(できれば美人・可愛い子)と無料で話したい」
- 「楽して可愛い彼女作れたらいいな」
- 「一回くらいはやらしてくれるでしょ」
など、とにかく自分のことしか考えていないので、キャバ嬢に対してもお客様に対してもまともな態度が取れないんですよね。
また、仕事に対して自分軸がなく、周りの雰囲気に合わせてヘラヘラしていたり、相手から受ける「自分の評価」だけを気にしているのも「使えないボーイあるある」です。
俺は両パターンとも見てきたから言えることですが、こういうボーイは客観視がものすごく苦手なので、勘違い発言を連発してキャバ嬢からも陰口叩かれてましたねw
キャストに対して下手に出てしまう
高圧的にキャストに命令するボーイより、下手に出てサポートしてくれるボーイの方がありがたがられるのでは?と思う方も少なくないでしょう。
また、威圧的なボーイの態度のせいで「ナンバー入りキャストに店を辞められてしまうのでは?」という懸念から、下手に出るボーイもいます。
さらに、ボーイの仕事はキャストとの関係が悪くなったら終わりなので、「下手に出るボーイの方が嫌われにくそう」というシンプルな理由もありますね。
しかし、これら全部が仕事ができないボーイが踏み抜いてしまう地雷です。
まず、下手に出るボーイは高確率でキャストからナメられます。
それでも嫌われたくない一心でキャストに対して下手に出て、あらゆるわがままを聞き入れてしまうと、キャストの向上心が止まってしまい、キャバクラの仕事に意欲を燃やすキャストが育ちません。
例えばキャストから「あの子私が売れるのに邪魔なんだけど、辞めさせられないの?」などとわがままを持ちかけられた時。
仕事のできるボーイならきちんと叱り飛ばしますが、仕事のできないボーイは「うんうんわかったよ」とキャストを甘やかし、売り上げのある担当キャストを優先して他のキャバ嬢に辞めるよう説得しに行くという空いた口が塞がらない行動をやってのけます。
見た目の清潔感がない
キャバクラという世界を想像して見ればわかるかと思いますが、とにかく「見た目が最重要」な世界です。
ボーイであれど見た目の管理は徹底する必要があり、最低限「清潔感があること」は求められる基準です。
俺が言えることでもないんですが、男性は女性に比べて「おしゃれ」「清潔感」の基準がゆるいタイプが多いのは事実。
なので、清潔感チェックポイントをまとめてみました。
以下の項目を見て、自分の清潔感を客観視するのに役立ててください。
- シャツが黄ばんでいる
- 靴がすり減っている
- 車の中が汚い
- 顔のケア(肌・歯・ひげ・眉毛)
- ニオイのケア(わき・足・口・加齢臭)
キャバクラは「人に見られる」ことで売り上げを作っていく商売です。
相手にどう見られるか、いい印象は与えられているか、というのが売上に直結していくため、通常であれば危機感を持つのが当然です。
相手のための「想像力」「察知能力」が乏しい人は、仕事ができないボーイというレッテルを貼られてしまうでしょう。
色んなことのスピード感が遅い
突然ですが問題です。
企業で1番レスポンスが早いのは、誰だと思いますか?
答えは…社長です。
俺が今勤めている会社の社長も、チャットの返信は勤務時間中は2秒以内に必ずきますし、勤務時間外も10分と間が開いたことがないくらい超スピードです。
仕事ができる人ほど全てのことに「すぐ」「真っ先に」対処する特徴があるんですね。
キャバクラのボーイにも同じことが言えて、仕事ができるボーイはあらゆることを「後回し」にしません。
例えばキャストへの出勤確認や指名客の確認でも、開店時間ギリギリの20時よりもキャストが起き始める15時など早い時間に聞く方が予想外の問題が起きた時も対処しやすく、効率が良いと言えます。
仕事ができないボーイはこの辺りの想像力もないため、時間ギリギリで行動してしまい、いつもスピード感に欠ける鈍臭い動きをしています。
仕事ができるキャバクラのボーイ(黒服)になるには?
仕事ができないボーイの特徴は嫌というほど理解したので、「逆に仕事ができるボーイになる方法教えてよ!(泣)」と感じている方も多いはず。
仕事ができるボーイは、一言でいうと「相手のためになる振る舞いができる人」です。
早速見ていきましょう。
「嫌われるのは当然」のマインドを持って仕事する
「キャストに嫌われたら辞められてしまう」という恐れから厳しいことを言えないボーイもいます。
そのためにキャストからナメられ、キャストが暴走して手に負えなくなっているケースもあるかもしれません。
仕事のできるボーイとして生まれ変わりたいなら、嫌われることを「当然」と割り切ったマインドを持って仕事に取り組んでみるのはいかがでしょうか。
店長やボーイなど、キャストを管理・指導していく立場の人間は、時と場合によってはキャストから反発を買う厳しい言葉を投げかけることもよくあります。
ここでびびっていたらキャストが育たないので、「嫌われるのは当然」というマインドを持って仕事をした方が、キャストやお店全体の士気が上がり店にまとまりが出てきます。
想像力を常に養う
キャバクラのボーイは、お客様の横について親密な接客はしません。
そのため、キャバ嬢とお客様の温度感を見て、対応を考える必要が出てきます。
そのために必要なのは、フル稼働の想像力。
想像力を常に養うことができれば、ボーイの憧れのポジションである「つけ回し」に就任することも夢じゃありません。
- 「あのお客さんとこ盛り上がってるなー。あのキャスト気に入ったのかな、ちょっと推してみよう」
- 「あそこのキャストとお客さん全然ハマってないな…剥がした方がいいかもな」
- 「このお客さんこういうキャストが好きなんじゃないか?」
仕事ができるボーイは、こういうことを常に考えながら仕事をしているんですね。
下を見るのではなく、上を見ながら自分を磨く
自分自身が仕事ができないと感じていても、自分と同じか自分以下の仕事ぶりを見ると安心するのが人間という生き物です。
しかし仕事のできるボーイは、常にもっと仕事ができる「上」を越えようと焦り、努力しているので、いつでも自分を磨くことができています。
なぜなら、自分磨きを極めた分だけお客様が喜んでくれるから。
一方仕事ができないボーイは、自分より下の人間を見て「自分はまだマシだ」と思うことで自分を保つのに精一杯。
両者の間には、大きな努力の差が存在しているのがわかりますよね。
仕事ができないボーイは「自分の喜び・安心感」を優先し、仕事ができるボーイは「相手の喜び・満足度」を見て仕事をしています。
上を見て自分をしっかり磨いていくことが、今日からできる「仕事ができるボーイ」になるための第一歩です。